竿を更新してからというものハリス切れを連発して仕掛けと竿のバランスって大事だなぁ!と痛感しています。特に竿の調子!ちなみに今年前半まで使っていた竿は
宇崎日新 PRO SPEC ISO 0.8号-5m
福浦テトラで木っ端釣り用のサブロッドとして購入した安物の5m竿です!磯子は福浦と違って手前のテトラが厳しくないので一度使ってみたら...その取り回しの軽さに感激!すっかりメインロッドと化してしました!しかしながら穂先径が0.65㎜と極細で通常ガイドのため糸がらみによる穂先折れのトラブルが絶えず…やむなく更新することに!0.8号ですのでかなり柔らかめの竿となりますが40オーバーまで問題なく上げてきました!適合ハリス:0.8-2号
http://www.u-nissin.co.jp/item/317
で新しい竿は
宇崎日新INGRAM ISO CIM-LTD 1号₋5m
穂先径0.75㎜でIMガイドを採用したPRO SPEC ISO上級モデルです!しかも2番くらいまでは軽量カーボンガイド!元の竿も5mでしたが、同じ長さと思えないくらいの取り回しの軽さは抜群!しかも糸がらみのトラブルは皆無!またPRO SPEC ISOに比べてシャキッとしていて仕掛けの投入も随分楽になりました!適合ハリス:1-3号
http://www.u-nissin.co.jp/item/12826
です!でも竿を更新してみていい事ばかりではありませんでした!
1.ひとつは掛けたメジナの大きさがわからなくなってしまったこと!とにかく小さいメジナも大きく感じてしまいます!
2.もう一つが40㎝近くの大物を掛けると2号ハリスが切れてしまうようになったこと!
3.あと浮かせた後に際で突っ込まれる頻度が上がったこと!
これの原因を考えるに...ひとえに竿の硬さ=ばね定数の問題という結論に至ります!添付の図で説明すると…同じ重さの魚を掛けた時の竿の先端のストロークが大きいのが柔らかい竿=ばね定数の低い竿!ストロークの小さいのが硬い竿=ばね定数が高い竿ということになります!
このストロークの大きさ=竿の硬さは、ひとつは竿の号数で変わります!竿の号数とは、竿の耐えられる限界荷重=竿のパワーを表していて、通常適合ハリスで表示されています!これ以上の荷重をかけると折れる!という荷重になります!しかしながらこれだけではありません!竿の調子でも大きく変わります!むしろこっちの方が大きかと…先端のストロークは先調子の竿に対して胴調子の竿になるほど大きくなります!ということで竿の硬い/柔らかいは号数と竿調子で複合的に決まってくることになります!
元の竿は0.8号で今度の竿は1号!限界のパワーは1.5倍に上がっています!元の竿はどちらかと言えば胴調子!これを適合ハリスの上限2号で胴までまでフルに曲げこんで大物とやり取りしていたことになります!今度の竿はシャキッとしていて調子としては中間調子くらい!号数アップ分に加えてこの調子の差で相対的には硬い竿になっている!
でなんで柔らかい竿から硬い竿にすると上記のような問題が出てくるのか?メジナ一気に突っ込まれたような場面を考えます!メジナはハリに掛かると全速力で必死に根に逃げ込もうとします!その推進力に対応して竿が曲がって反力を出して受け止めます!ここで大きく違うのはその力を受け止めるまでのストローク!硬い竿は短いストロークで一気に止めますが、柔らかい竿は大きく曲がって大きなストロークでということになります!メジナの突進を止めるためには、メジナの推進力に加えて、全速力で泳ぐメジナの慣性力を受け止める必要があります!慣性力はその減速度(減速G)に比例して大きくなりますので…より少ないストロークで止めるとより大きな慣性力が発生することになり、結果的に大きな荷重が必要になることになります!車のブレーキと同じです!短い距離で止まりたいとくは強くブレーキを掛ける必要がありますが、長い距離でゆっくり止まるのであれば軽くブレーキを踏むだけで充分です!このようにしてメジナとのやり取りの際には、あらゆる場面で硬い竿には柔らかい竿に比べてより大きな衝撃的な荷重が上乗せされてかかることになります!
これがハリスに掛かる荷重に大きな差を生み出します!ハリスが切れやすくなったのはその為で、掛けたメジナを大きく感じるのは同じサイズでも実際に掛かっている竿先にかかっている荷重は上がっているためです!この柔らかい竿の恩恵はハリスの優しいというだけではありません!掛けた魚とやり取りする場面でも威力を発揮します!実際に針に掛かる荷重は硬い竿に比べて下がるので魚が怒らないようにやさしく浮かせることが出来るという利点もあります!これが際での突っ込みが増えた原因です!また大きなストロークで荷重を出していますので溜めていれば竿の反発力で疲れたメジナは自然に浮いてきます!ここまで待って浮かせればメジナも疲れて突っ込む力も残っていないというわけです!硬い竿は少し竿が戻ると途端に反発力が落ちてしまいますのでそうはいきません!浮かせるためには竿をあおって、結果的に強引に浮かせようとしがちになります!これもメジナを怒らせて最後の力で突っ込まれることに繋がります!硬い竿は竿にゆだねてもダメでやり取りの技量が試されることになります!
一方で柔らかい竿はいい事ばかりではありません!メジナをの突進を一気に止められないので、掛けた際にメジナに先手を取られやすく獲るのが難しくなってしまいます!近くに根があったりして常に先手を取ってやり取りしたい場合は硬い竿が優位性を発揮します!また硬い竿はシャキッとしていて操作性に優れています!手返しの良さが勝負のトーナメント系の竿はだいたい先調子です!
でもやっぱり釣っていて面白いのは柔らかい竿ですかね!正直新しい竿はその操作性とパワーには満足ですが…ちょっとピンピンし過ぎという感じです!号数と調子の差で先調子と胴調子くらいの差を感じます!先代の竿と今の竿の中間ぐらいの硬さがちょうどいい感じです!あわよくば操作性はそのままに胴に入る感じは先代並みに出来ればベストです!長さは取り回しに優れた5m!これは外せません!一度使ったらもう5.3mには戻れません!となるとかなり選択肢の少ないのが実情です!こうなるとチヌ竿も選択肢に入ってきますね!
で最新のハイエンドの竿のトレンドはというと…まさにこの方向!先調子と胴調子のいいとこどり!先調子のようなシャキッとした操作感を持ちながら、いざ大きな荷重が入った場合には胴調子のように大きく胴まで曲がってパワーを発揮してくれるというものです!素材と技術の進化がこれを可能としているんだと思います!胴調子の竿と言えばgamkatsuのアテンダーⅡ、DAIWAのトーナメントISOの胴の細さも魅力的です!もう少し腕を上げたら使ってみたいなぁ!
そうは言っても…そんなに頻繁に竿を変えているわけにもいかず…道具より先に、まずは掛けたあとのやりとりの腕を上げることが先決ですね!日々これ精進あるのみ!ということで次回もトヨフロン® スーパーLハードで挑みます!もっと新しい竿の本領発揮してもらうためにはもっと大きいのを釣らないと…早くデカイの出てこないかなぁ!
それにしても限界的なところで使ってみて初めてわかる竿の違い!自分の釣り方、その釣り場にあった竿の選択はなかなか難しい!なかなか奥が深い竿選びです!でも経験しながら腕を上げて、それに合わせて道具の改良も続けて行く!これも釣りの重要な楽しみのひとつですね!いやぁ~!これはやめられませんねぇ~!
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