ようやく開幕したと思ったら…異様に早く発生してしまった今年の赤潮！例年であれば5月下旬～6月上旬の梅雨入りの頃、水温が20℃を超えたころからで…色も茶褐色系が多いんですが…今回は水温16℃でなんとも鮮やかなワインレッド！なんかいつもと違うので調べてみました！

まずは原因となったであろう雨から！横浜周辺でまとまった雨が降ったのが4/9（火）！50㎜以上降りました！これが直接の原因で、先週4/15(月)には既に真っ赤でしたので…赤潮に変化するまで4～5日というところでしょうか？
その前に雨が降ったのは4/3～4/4に掛けて…20～30㎜ほど！この2週連続の雨が良くなかったんでしょうね！磯子でアジが絶好調だった時期と重なります！このころから濁りがきつかったと思われます！



次は色！赤潮スケールで見ると…こんな感じ！赤ワインのような赤色！
色は異常繁殖しているプランクトンの種類で決まります！通常の赤潮は藻類(植物性プランクトン)がほとんどですが…
調べてみると…ワインレッドはメソディニウム(繊毛虫類)が原因のようで、これは動物性プランクトンです！通常の植物プランクトンより適応できる水温域が広いようですので、これが春先のまだ水温が低いこんなに早い時期に異常繁殖できた理由ですかね？
さらに驚くことに…なんと葉緑体を細胞内に取り込んだ共生原生生物だそうです！動物性プランクトンにもかかわらず自ら光合成することにより栄養素を造ることが出来ますので…エサを食わずとも生きていけるとのこと！まぁ～！したたかな戦略ですごい機能を獲得した生物がいるもんなんですねぇ～！

実はこれらの共生原生生物が生物進化のカギを握っていると言われています！葉緑素以外にも人間のすべての細胞内にあって、細胞が生きていくためのエネルギーを生み出しているミトコンドリアも細胞核とは独立した遺伝子を持っており、元は別々の生物で原生生物の段階で取り込まれた細菌の一種が今でも細胞内に残っていると考えられています！異なる生物を細胞内に獲り込んで新たな機能を獲得していく！生命の進化ってすごいですねぇ～！


サワイ製薬HPより　　https://kenko.sawai.co.jp/theme/202106.html

といううんちくはさておき…早く赤潮解消してくれないかなぁ～！？