東京湾は大きな河!問題はゲリラ豪雨!?
どうやら台風がやって来そうですが…また大雨が降るんですかねぇ~?もうあんまり雨水は入ってほしくないんですけどねぇ~!この期に及んであの赤潮は懲り懲りですからね!東京湾は大きな河だったという話を先日書きましたが…東京湾の観音崎と富津市富津岬を結ぶ線の内側にあたる部分は海水交換が進みにくい閉鎖性海域となっています!今でも大きな河の河口近くの汽水域みたいなもんなんです!
この東京湾の水質は高度経済成長時代に比べればかなり改善されたと言われていますが、未だに毎年赤潮や青潮が頻発しており、水質や生物生息環境は充分回復したとは言えません!下水道が整備されているとはいえ、ここに人口3千万人以上の都市を抱えて大量の生活排水が流れ込んでおり、かつ自然浄化機能を有する干潟の大部分が埋め立てにより消失してることもあり、かつてのようなきれいな海を回復するのは容易ではない状況です!
で赤潮の原因となる冨栄養物質は窒素とリン!その発生源は横浜市のデータのよれば…窒素は、生活排水60%、工場排水20%、農業・畜産・その他排水20%、りんは、生活排水50%、工場排水30%、農業・畜産・その他排水20%!と生活排水が大半を占めています!窒素とリンは下水処理場で完全に除去することが難しいことも水質悪化の一因になっています!
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/kasen-gesuido/gesuido/gesuidofaq/suishitsu/008.html
でもなんで大雨の後に必ずと言っていいほどあのひどい赤潮が発生するのか?単純に考えれば…大雨が降ったとしても生活排水が雨水で希釈されるだけで塩分濃度は下がっても汚染物質の総量は同じはず!少し辻褄が合いません!実は高度成長期に整備された下水道の構造に大きな問題を抱えているのです!

下水道の構造には以下のふたつがありますが…
分流式下水道:汚水と雨水を別々の管(汚水管と雨水管)で流します。汚水は下水処理場で処理し、雨水は直接河川へ流す!
合流式下水道:汚水と雨水を同じ管(合流管)で流します。集めた下水は浄化センターで処理して河川へ流す!
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/kasen-gesuido/gesuido/yakuwari/bungouryuu.html
高度成長期に整備された首都圏の下水道の多くは、その設置が容易さから合流式が採用されてきました!でここに大雨が降るとどうなるかと言えば…下水処理場で処理しきれなくなった雨水/汚水はそのままオーバーフローして河に流れる仕組みになっています!当然汚水ですので糞尿をを含みます!下水道には、ある程度の雨を想定した容量を設定してあるのですが…近年気候温暖化の影響で設計容量をはるかに超えるゲリラ豪雨が頻発するようになり…ゲリラ豪雨があるたびに、大量の汚水が雨水と一緒に処理されずに東京湾に流れ込む事態となってしまっているのです!要は垂れ流しになっているということ!これではたまりません!これは大雨の後に赤潮が発生するのとも符合してきます!
https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/business/b1/newstokyo/262/2/index.html
東京オリンピックのトライアスロンの会場となったお台場の海が臭いと問題になりましたが…原因はこの下水のオーバーフローによる糞便性大腸菌汚染であることが判明しています!その大腸菌は基準値の最大約21倍の量が検出され、まさしくトイレ臭いというのが実態です!
では下水道をすべて分流式に変えればいいじゃないとなりますが…すべての下水配管を分流式に変更するのは容易な事ではなく現実的ではありません!都では下水処理場の手前に巨大な地下貯水槽を設けるなどのオーバーフローを減らす対策を始めているようです!コンクリートジャングルに降るゲリラ豪雨を受け止めるのは容易ではなさそうですが…ここは各自治体に頑張ってもらうしかないですね!何かいい手はないものですかねぇ〜?
自然浄化機能を有する貝類/藻類を増やすのも一つの手ですがもう干潟はないし…

でも漁業者による地道な努力も進んでいます!
八景島の昆布養殖!
https://tokyosanpopo.com/archives/37518
東京湾での牡蠣の養殖!
https://www.excite.co.jp/news/article/Tsurinews_tsurinews102968/
富栄養な海を利用したこれらの養殖の取り組みは、生育が良いのに加えて浄化が進むと一石二鳥で可能性を秘めていると思います!
こういう各所の取り組みが広がって実を結んでくれるといいですね!何とか少しずつでもきれいな方向に向かう循環が生まれてくれると良いんですがねぇ〜!一釣り師の願いです!
この東京湾の水質は高度経済成長時代に比べればかなり改善されたと言われていますが、未だに毎年赤潮や青潮が頻発しており、水質や生物生息環境は充分回復したとは言えません!下水道が整備されているとはいえ、ここに人口3千万人以上の都市を抱えて大量の生活排水が流れ込んでおり、かつ自然浄化機能を有する干潟の大部分が埋め立てにより消失してることもあり、かつてのようなきれいな海を回復するのは容易ではない状況です!
で赤潮の原因となる冨栄養物質は窒素とリン!その発生源は横浜市のデータのよれば…窒素は、生活排水60%、工場排水20%、農業・畜産・その他排水20%、りんは、生活排水50%、工場排水30%、農業・畜産・その他排水20%!と生活排水が大半を占めています!窒素とリンは下水処理場で完全に除去することが難しいことも水質悪化の一因になっています!
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/kasen-gesuido/gesuido/gesuidofaq/suishitsu/008.html
でもなんで大雨の後に必ずと言っていいほどあのひどい赤潮が発生するのか?単純に考えれば…大雨が降ったとしても生活排水が雨水で希釈されるだけで塩分濃度は下がっても汚染物質の総量は同じはず!少し辻褄が合いません!実は高度成長期に整備された下水道の構造に大きな問題を抱えているのです!

下水道の構造には以下のふたつがありますが…
分流式下水道:汚水と雨水を別々の管(汚水管と雨水管)で流します。汚水は下水処理場で処理し、雨水は直接河川へ流す!
合流式下水道:汚水と雨水を同じ管(合流管)で流します。集めた下水は浄化センターで処理して河川へ流す!
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/kasen-gesuido/gesuido/yakuwari/bungouryuu.html
高度成長期に整備された首都圏の下水道の多くは、その設置が容易さから合流式が採用されてきました!でここに大雨が降るとどうなるかと言えば…下水処理場で処理しきれなくなった雨水/汚水はそのままオーバーフローして河に流れる仕組みになっています!当然汚水ですので糞尿をを含みます!下水道には、ある程度の雨を想定した容量を設定してあるのですが…近年気候温暖化の影響で設計容量をはるかに超えるゲリラ豪雨が頻発するようになり…ゲリラ豪雨があるたびに、大量の汚水が雨水と一緒に処理されずに東京湾に流れ込む事態となってしまっているのです!要は垂れ流しになっているということ!これではたまりません!これは大雨の後に赤潮が発生するのとも符合してきます!
https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/business/b1/newstokyo/262/2/index.html
東京オリンピックのトライアスロンの会場となったお台場の海が臭いと問題になりましたが…原因はこの下水のオーバーフローによる糞便性大腸菌汚染であることが判明しています!その大腸菌は基準値の最大約21倍の量が検出され、まさしくトイレ臭いというのが実態です!
では下水道をすべて分流式に変えればいいじゃないとなりますが…すべての下水配管を分流式に変更するのは容易な事ではなく現実的ではありません!都では下水処理場の手前に巨大な地下貯水槽を設けるなどのオーバーフローを減らす対策を始めているようです!コンクリートジャングルに降るゲリラ豪雨を受け止めるのは容易ではなさそうですが…ここは各自治体に頑張ってもらうしかないですね!何かいい手はないものですかねぇ〜?
自然浄化機能を有する貝類/藻類を増やすのも一つの手ですがもう干潟はないし…

でも漁業者による地道な努力も進んでいます!
八景島の昆布養殖!
https://tokyosanpopo.com/archives/37518
東京湾での牡蠣の養殖!
https://www.excite.co.jp/news/article/Tsurinews_tsurinews102968/
富栄養な海を利用したこれらの養殖の取り組みは、生育が良いのに加えて浄化が進むと一石二鳥で可能性を秘めていると思います!
こういう各所の取り組みが広がって実を結んでくれるといいですね!何とか少しずつでもきれいな方向に向かう循環が生まれてくれると良いんですがねぇ〜!一釣り師の願いです!