今年の海苔復活は絶望的か!?来年も危うい!?
例年に比べて1ヶ月以上も早く無くなってしまった今年の海苔!さらに悪いことに…今年はどこに行っても新しい海苔が全く付いていません!何でこんなことになってしまったのか?理由を探って行くと…悲しい結論に!どうやら今年の海苔復活は無いどころか…来年の春~夏にかけての海苔も危ない!?
海苔の芽吹きは年2回春と秋!この芽吹きに合わせて古い海苔は枯れて新しい海苔に入れ替わって行きます!で今年の状況はというと…春~夏の海苔が不作で早く無くなって…秋~冬の海苔もまだ全く付いていないという事になります!
これらの海苔不作の原因はやはり水温の高さにあると思われます!今年アイゴと木っ端があんなに湧いてしまったのとも関連がありそうです!調べてみると…海苔は”水温 23 ℃以上の高水温が長期間継続すると,ノリ幼芽の生育が阻害される”とありますので…新しい海苔が付かないのは、秋口に新たに芽吹いた海苔が高水温が続いたおかげで育たずに枯れてしまった!ということですね!ちなみに昨年/今年と秋口の水温は例年に比べて3~4℃高い状態が続きました!
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00320368/3_20368_11_kenpou-26_83-88.pdf
では今年の春~夏の海苔がなぜこんなに早く無くなってしまったのか?この異変は昨年から始まってたものと思われます!私の推測はこうです!
秋口の水温が高い状態は去年から続いていますので…去年の秋口に芽生えた秋の海苔が高水温でうまく育たず、昨年の秋~冬の海苔が減少!秋~冬の海苔が減ると、翌年の春の芽吹きする海苔の量が減りますので…今年の春~夏の海苔の量が減ってしまった…結果今年はこんなに早く無くなってしまった!そしてさらにこれに追い打ちをかけるように...今年も秋口の高水温が続いて…少ないながらも秋に芽吹いた海苔が全く生育しなくなってしまった!という悪循環に陥っているものと考えられます!
と考えていくと…来年の春~夏の海苔は今年以上の大不作となる可能性が大です!そして来年も秋口の高水温が続くと…秋~冬の海苔は益々減ってしまって...再来年の春~夏の海苔も壊滅かぁ~!?
大袈裟かも知れませんが…当たらずとも遠からじという感じで…この先東京湾の海苔もじり貧となるのは避けられないと思います!となると東京湾で海苔メジナが楽しめるのも時間の問題ということか!?海苔などの海草が育たなくなると…次に待っているのはサンゴ礁の海です!いやぁ~!こう考えるとなんか末恐ろしくなってきますねぇ~!?
一旦進み始めてしまった海の温暖化!そう簡単には止まらないと思いますが…何とか海苔が育つ豊かな海を維持してもらいたいものです!…でもここ数年進む海の変化をみるにつけ...もう手遅れかもしれません!?

国立環境研究所HPより
https://www.nies.go.jp/kokkanken_view/lite-20240325-4.html#gsc.tab=0