ウキの浮力と塩分濃度!粘るウキとは?
雨の多いこの時期シブシブに設定したウキが沈んでしまうことが良くあります!雨水が大量に海に流れ込み塩分濃度が下がるためです!ちなみにこんな時はメジナの活性も下がりますが…ウキの浮力は「アルキメデスの原理」よりウキが押しのけた海水の重量で決まりますので…塩分濃度が下がれば海水の密度が下がって浮力が減るということになります!
ウキには浮力のばらつきを吸収するために必ず余浮力が設定されています!表示のおもり負荷で必ず浮くようにするためです!高いウキにはこの余浮力が載っているウキもあります!この余浮力は~2Bくらいまでは、おおよそG6!つまりは2Bのウキであれば2BとG6のガン玉を打ってウキが100%沈んだシブシブの状態になるということになります!余浮力があると魚が食い込む際の抵抗/違和感につながりますのでなるべくシブシブで使いたいですよね!
でシブシブで塩分濃度が下がると…当然沈んでしまいます!こんな時のために私はハリスの直結部の下にさらにG8を打っています!ウキの浮力が足りなくなったらこれを外して浮力調整します!さらにG8打つと計算上はウキの浮力が足りなくなりますが…実際にはウキは沈んだ後に粘るのでたいがいのウキであれば大丈夫!
ではウキが沈んだ後粘るというのはどういうことか?海苔はあまり関知しませんが…沖アミを使ったのゼロ釣法ではウキの沈むスピードを決める重要なファクターになります!ウキが沈んだ後の浮力計算は上述の通り!ウキの上面と下面に掛かる微妙な圧力差で+αの浮力が生まれます!ちなみに水の圧力は水深10mで1気圧となりますのでごくわずかということになりますが…この差が重要!実際にはこの圧力差がウキ全体に掛かって浮力が決まりますので、形状によって異なります!通常のドングリ形状としもぶくれタイプのウキを比較すると…しもぶくれタイプのウキは下面の面積が上面に対して大きいので上に働く力が大きく沈んだ後の浮力が大きい=じわっと沈む粘るウキというなります!ゼロ釣法では刺しえさの沈むスピードが非常に重要となりますので、これをコントロールしやすいしもぶくれタイプのウキがメジナ用のウキに多い理由でしょうね!最近浅タナ用にしもぶくれタイプのG2のウキを使い始めましたが…ドングリウキに対してうねりでしもった後も良く粘ってくれていい感じです!
半面しもぶくれタイプは下面の面積が大きいので、魚が食い込む際の水の抵抗が通常のドングリに対して大きくなりますので…魚が違和感を感じて離す確率が高くなります!まぁ!痛しかゆしというところですね!
ということでたかがウキ!されどウキ!で奥が深いウキでした!