米が高い!何でこんなことに!?

昨年の夏スーパーからお米が消えて…その後新米が出て来てようやくスーパーに並ぶようになりましたが…その後も価格は高騰が続いています!当時の農水省は在庫は充分あり需給がひっ迫しているとはいえず新米が出てくれば価格は落ち着くといっていましたが…嘘八百!下がるどころか上がっています!何ででこんなことになるの?
ここまで価格高騰が続く原因を、農水省は流通業者による買い占め/売り渋りが起きていている!現に流通段階で21万トンのコメが消えていると主張して…大手メディアもこぞって’21万トンの消えた米’と問題は流通段階にあるという報道を繰り返していますが…

私も最初は誰かが買い占めているんだろうなぁ~?と思っていましたが…ここまで高騰が続くのはなんか変!そもそも21万トン消えたと言っているけれど…昨年、収穫されたコメは679万トンと、前年より18万トン多く、JAなどの主な集荷業者が農家から買い集めたコメの量は、216万トンで、前の年より21万トン少ない!だったら農水省のロジックで言えば消えた米は39万トンだろうが!何か怪しい!?
ということでコメの需給を調べてみると…農水省のデータによれば…

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/komesangyou_ikenkoukan/attach/pdf/ikenkoukan-65.pdf
一昨年(2023年)から需要が供給を上回っていて…一昨年で20万トン、昨年は40万トン、累計で60万トン近くショートしています!おかげで民間在庫も過去最低レベル!これって客観的に見て…ほんとはコメが無いっていうことじゃねぇ〜!?
農水省は集荷業者が集めた米が減った分の買い占めが進んだと言っていますが…単に米が足りなくて米の争奪戦が起きて集荷業者より高値で買い取る直接取引が増えているだけなんじゃない?と思えてきます!農水省は買占めと言っていますが…秋に獲れた米はその後一年間喰い繋がなくてはいけないので…それは食品/飲食業界の皆さんは一年分の在庫を確保しようと必死で奔走しますよね!だって食品/飲食業界は米が無かったら商売あがったりで潰れてしまいますからね!ここで米の総量が足りなかったら価格は高騰するのは当たり前のこと!

確かに農水省が言うように業者による投機的な買い占めも多少はあるんでしょうが…それはほんの一部で実態は米が足りないということだと思います!これは完全に主食である米の食糧安全保障政策の失敗を意味していて…この失態を絶対認めるわけにはいかない農水省は’21万トンの消えた米’論争に持ち込んで…メディアを使ってあたかも業者が悪いという印象操作をしているとしか思えません!
ここに来て農水省は遅ればせながら21万トンの備蓄米の放出を決めましたが…そもそも遅いですよね!食糧安全保障政策の失態を認めるわけにはいかない農水省の対応は後手後手に回っています!農水省の言うように業者による買い占めが原因とすれば...昨年夏米が不足した段階である程度の買い占めが起きることはわかっていたはずなので…そこで備蓄米を放出して…その機先を制するべきでしたよね!そうすればここまでの高騰はある程度抑えられたはずです!
で今後はというと…この備蓄米の放出で農水省の言うような買い占めが起きているとすれば...高値で売り抜けようとする買い占め業者が一斉に在庫の放出を始めて価格は一気に下がるはずですが…ほんとにそうなるか今後の展開が見ものです!農水省の言っていることが本当かどうかが分かります!
おそらく大幅には下がらないんでしょうね!だって問題はそもそも米が60万トン足りない訳ですので…最低60万トン放出ししないことには元には戻りません!今今年の分を先食いしてますので…このままいくと今年の夏はさらにひどいことになるかも知れませんねぇ~!?何かやってることが実に稚拙に見えてくるのは私だけでしょうか?